学校と社会

「お前、社会人だったら一発アウトだからな」。


こうした学生に向けられた言葉、ネット上でも見られます。


例えば、簡単なことで、遅刻としましょう。


社会人だったら、遅刻はいけません。そんなこと、学生でも知っています。当たり前です。


私の考えなのですが、学生のうちは出来るだけ失敗をしておくできだと思うのです。


失敗して、学ぶこと、かなりあります。経験出来ただけで、素晴らしいことだと思います。


遅刻を含め、社会人にとってはアウトなことも学生なら許されます。


なぜか。社会人≠学生だからです。失敗が許されない社会は息苦しい。最近はネットの普及で、こうした傾向になっている気がします。


今回は長いです。もう一点。少し関連するかな。


子どもたちはいま、嫌なことから目を背けられる社会になっています。


学校のテストが悪かったとしても、個性が重視されるようになりつつあります。


学校ではいじめをゼロにしようと先生たちが必死です。


噂レベルですが、リレーではみんなでゴールをするといったことや、園の発表会で桃太郎役が何人もいるといったことなどを聞きます。


子どもたちは、競争や敗北感、すなわち負け知らずのまま成長していきます。


負け知らずのまま就職活動をしたらどうなるか。初めて味わう連敗でプライドが傷つきます。自ら命を絶つ人も出てくるでしょう。就活自殺という言葉が出てきたのも、必然だと思います。


負け知らずのまま社会人になったらどうなるか。同じです。会社に行きたくなくなります。最近、入社して3年以内に辞めた若者がどうこうというニュースを聞きますが、これもやはり関連があるはずです。


社会人≠学生ですが、繋がっている部分もあります。


教育と社会の関係、非常に難しい問題です。